中小企業支援強化事業登録専門家 日韓産業技術協力財団コンサルタント

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マッチングから現在までの改善の経緯

                 平成26年8月21日
有限会社  ○○○
代表取締役 ○○○

第1回マッチング(平成25年1月)
取引銀行通じて、佐々木先生に相談

:通年薄利で経営しているが、特に近年は赤字経営で、早急に支援をして頂き、経営体質を変えたい。

:生産性向上により人件費を削減したい(28%→20%以下)
その為には機械化、作業方法の見直しをして大幅にコスト削減をしたい。
:工場のハードソフト両面で改善をして、売り上げの拡大を図る。
:品質管理の強化、HACCPも視野に入れた管理、改善を図りたい。


佐々木先生からの提案
*工場長主任等の役職が全く出来ていなく、全員がワーカーで会社組織になっていない。
*動線、レイアウト、作業方法などが悪い為に生産性の改善余地は十分ある。
*アイテムが多く、仕入れ野菜の品質にバラツキが多い為に、生産性、品質の管理が難しくしている。
*職場の落下野菜が多い。(歩留りと衛生管理)
*職場の5Sが悪い。


契約提案 
期間 2年 1回/月
契約のポイントは、製造現場を長く経験して、コストと品質の管理、改善を実施してきた実績を評価しました。
*現状の指摘 動画と写真で職場の問題と改善のポイントを説明受ける。


改善活動
*監督者勉強会  
:資料にて基本的事項の勉強 (監督者の役割、仕事とは、生産性改善のポイント他)
;職場の写真と動画でアドバイス(無駄な作業、改善の提案)
*毎月1回訪問で次回までの宿題を提示する。
*生産性と不良(野菜の落下)をグラフ化、全従業員がわかる様に掲示する。
*動線とレイアウト変更。






弊社の対応
*弊社は今迄工場内でのコンサルトは一度も利用した事が無く”自分でもある程度なら出来る“との変な自負を持っていました。
*第1回目のマッチング時、弊社の工場の作業内容の動画を見せて頂きこの方法なら見える化出来るので管理が出来ると判断しました。
*佐々木先生は現場作業において非常に精通した人だと直ぐに判断できました。
*月間人件費1,000万円以上掛かっているので3%位節約出来れば費用対効果は出るし、今現在10%以上の人件費のロスは絶対あると、踏んでいたので佐々木先生との契約を行いました(平成25年2月より)。


弊社の行動
*まず取り組んだのが工場内の工場長、主任の任命を行いました。
*毎月与えられた宿題を“行動をしたアリバイ造り”でもいいから工場長中心に少しずつ行いました。
*それでも皆いやいや、やらされている感じでした。
*8月に一部作業場の統合を行う。
*最初の10ヵ月位は経費ばかり掛かり効果が上がらず苦悩の日々でした。
*意識の変化が出始めたのは年末位でした、やっと現場から無駄な動作、材料ロスなどの言葉が現場から少しずつ出る様になりました。
*今迄全く動かなかった大きな物体が微かに動いた感覚でした。
*1月に加工室のレイアウト変更を行い3月に盛付け室のレイアウト変更を行いました。
*その結果、今迄“あれもいる これもいる”と工場内に置いていた棚やテーブル等の備品類が10台近く工場から出て来ました今迄何をしていたのか目を疑いました。
*その後改善の効果が出始め26年6月現在の人員63名で昨年が76名と2割近く削減になっています。
*26年7月期で約2,000万円位の収益改善になりました。
*しかし直近の数か月低迷の感があります、良い方にはなかなか向かないけれど、悪い方には直ぐ戻る事を実感しています。
*まだまだ道半ばなので更なる改善に取り組みます。